俺様王子
「茉桜ーーーー!!!」

勢いがありすぎて茉桜とぶつかり、そのまま廊下に二人とも転んだ。


「ちょっと・・・どうしたの!?」

茉桜は何が起こったの?という顔で訪ねてくる。

「神崎くんに・・・神崎くんに・・・///」

私はキスされたことを思い出し、恥ずかしくて言葉がでてこなかった。


すると茉桜が、

「なになに??
もしかして、ついに告ったの!?
それで、返事は??」

茉桜は勢いよく聞いてきた。

残念ながらそうではないんだよなぁ・・・

とりあえず、言おう。


「あ、あのね?
その・・・神崎くんに・・・
キ、キキキキキ・・・・・」

なかなか言葉にできない。

「なに?変な笑い声だして」

「そうじゃなくて・・・神崎くんに
キスされたの・・・///」

「・・・・・・・・・・・・・・・え?」

茉桜は口を大きく開けてポカンとしている。

私は
((ついに言ってしまったー!!))

と、ギュッと目をつぶって茉桜の返事を待っている。


しばらくしても返事が返ってこなかったので、顔を恐る恐るあげてみると・・・

「えええぇぇぇぇぇ!?」

と、学校中に響き渡るような声で叫んだ。


「明日、流れを話すね」

そう言って私は、茉桜と一緒に帰った。

帰り道では、茉桜は上の空だった。


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