夏いっっっ!!!

「おい、若いの」
次生さんが剛を呼び出す。
「何ですか?」
お昼時、客が一番多い今呼び出されてムッとする剛。
「お前、恋をしているだろ?」
恋の神様次生さんの言葉。
「え?」
ちょっとドキッとする剛。
「恋をしているだろう?」
ちょい悪オヤジ次生さん、決めてます。
「…後でにしてください」
剛は判断した。
この話しは長くなると―
次生を後にして客を選んだ。
だって、お客様あっての商売ですから。
剛に邪魔者扱いされてシュンとするちょい悪オヤジ次生。
それを横目に忙しく働く、懸命な判断をした剛。
剛はちょっと悪いことをしちゃったかな~と頭の隅の隅で思っていた。

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