デスサイズ
「ど~しますか?」
ニタニタと笑いながら急かしてくる将太。
「うっさいわね、今考え中……」
文句を言おうと将太の顔を見たみどりの脳裏に、1つの提案が浮かんだ。
悪魔の如き、恐ろしい案がーー。
口角を吊り上げ、底意地の悪そうな笑顔で将太を見る。
「ねえ、アンタは若い子の方が好き?」
「まあね~」
「じゃあ私じゃなくて、娘とヤったら? 処女だし、その方がやる気出るでしょ」
平然と娘の貞操(ていそう)を売るみどりに、さすがの将太も怪訝な顔をするが、それも一瞬だけだ。
やはり母親のモラルうんぬんより、己の性欲に忠実のようだ。
「……へへへ、なかなか話が分かる人ですねえ。商談成立~! じゃあ、コレ前払いの十万ね」
「ありがとう。娘の帰り道とかよく使う道は、また詳しく教えるわ」
みどりに罪悪感は無かった。
ただ自分が好きなように出来ればいいと、子供は親に尽くすべきだと、そんな歪んだ思いだけが支配していた。
ー私が幸せなら、みきほも本望でしょ?
地獄から脱出し、自由を得た母親は、代わりに大切な何かを失った。
人として、母として、大切なものをーー。