誰にも負けないくらい好きです
あっという間に家の前までついてしまった。

「本当にありがとう。」

「ん。」

やっぱ無愛想。
でも、その言葉に温かみを感じるのは何故であろうか?

あ、そうだ!!

「良かったら来週の土曜日の体育祭こない?」

私もちゃんと準備したし観に来てほしいな。

「行っていいやつなのか?」

「まあ、混むかもしれないけど、他校から来てもOKだから大丈夫だよ。」

でも、つまんないかな

別に自分が出る訳じゃないし
ましてや、接点私だけの拓弥くんが来てもなんの面白みも無いのかもしれないし…………

「分かった。行くよ。」

「へ?」

やべっ
間抜け感満載な声が出てしまった。

「いいの?」

「いいの?ってお前が来て欲しいって言ったんだろ?
それに、お前のリレー見てみたいし、
その体育祭の準備の成果とやらも見てみたいしな。」

拓弥くん

リレーの選手だって覚えてくれてたんだ。

結構嬉しい。



「ありがとう!!詳しくはメールで連絡するから。」

「了解。じゃあまたな。」

「またね。」


拓哉くんはそのまま来た道を帰っていた。

拓哉くんの家ってどこだろう?

何て不思議に思いながら家の中に入ると

「遅い………」


やっぱりお母さんに怒られました。





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