まだ、愛されてる?
無言の抵抗
カチャ…。

ベットの中で気づく気配。


本当は、「おかえりなさい」そう
言えばいいのに。

私は…眠った振りをした。

冷めた夕食を1人温めて食べている
だろう。貴方に…。

枕に顔を埋め
泣いた私。

ごめんね。でも…。私の心が
凍えているの。
あの頃とは、もう違うんだね。きっと…

私…馬鹿みたい。一人で
もう…忘れよう。

彼の心を知る術などないんだから。

冷めた部屋は…私の心のようだった。

遅くなる日は、決まって
彼の着ていたものから
香るもの…。
同じだ…。

そう言えば、触れられる事さえ
覚えていない。
何時だったろう…。

妻は…女じゃない…のかなぁ…。

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