博士課程物語 1
2 蜂の腰の研究の女
Γやっぱり、コジハル腰は、蜂よね~」
安いチェーン喫茶店で、女性雑誌を見ている。頼んだ紅茶は、ノンシュガーで、半端に苦い橙色。
岩瀬 流佳 (いわせ るか)25歳
コジハルとは、小嶋陽菜という女性アイドルのことだろう。決して、虎児治というガチムチ印象の男性では、ない。
蜂の腰
流佳は、10代をオベリスク垂直腰でスポーツ好きで過ごした。大学生の頃、弧を描く蜂の腰に、出会った。
それ以来、アイドルからモデル、キャンギャルから和の道まで、狂ったように情報を集め、体が柔らかくなる食べ物を常食。呼吸法からキャンギャルのビール瓶修練に、熱心。
適性と成長期の個人差を知ると、とうとう大学院の身体科学科に。身体科学科とは、珍しい学科で、蜂の腰の研究の学科を探して、ここしかないと、いうことだった。
大船大学、随分マイナーな大学だ。
他の学生は、セラピスに熱心だが、彼女だけは、蜂の腰修練に熱心。
Γセラピスの方が、健康なのに・・・」
と、友達の学生に、
Γ蜂の腰は、胃下垂が治るし、お尻は垂れない。それにオウキャクが治り歩き方変わり、身長が1~3cm 伸び、女性は胸が大きく見え、男性はたくましく見えるもん!」
と、蜂の腰修練の、頭を天に引き上げ、肩を後ろにおもいっきり回転させ落とし、胸を拡張させてみせて、脱力、張る弛めるで、副交感神経と交感神経のつながりで、風格、品格、品性、が出る。対抗精神をあらわにした。
続く

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