空色プール
そんな不安を抱えていたが、そんなこと考えていてもしょうがないと思い、親に相談した。
「今の部活は嫌。今の部活を続けるくらいなら水泳をやりたい!
泳げないのが辛いの!!
もっと、もっと泳ぎたい!私が今の部活を続けてもうまくはならないかもしれない。だったら水泳をやりたいの!はやく泳げるようになりたいの!お願いします!また水泳をやらせて下さい!!お願いします!」
言い切ったあと、深く頭を下げた。私の目からは、抑えこんでいた感情が溢れたと同時に涙が溢れて、溜まっては落ち、溜まっては落ちることを繰り返していた。できるかぎり精一杯心をこめてお願いした。声になっているかはわからない。届いているかはわからない。が、頭を下げてからも、嗚咽まじりに何度もお願いします。お願いします。と繰り返した。
そうして少し落ち着いたころに、母の暖かい声が頭上からきこえた。
「水波、顔を上げて?」
そういわれ、私はゆっくり顔を上げた。母と父の表情は穏やかだった。
「水波が水泳が大好きなのはわかってた。今の部活が嫌っていうことも しってた。なのにちゃんと聞いてあげられなくてごめんね。ちゃんと聞いてあげればよかったね。そんなに思ってるなんて思わなかったの。ごめんね。」
母が、申し訳なさそうにいった。私は否定しようとしたが、言葉にならなかった。そしたら、父が口をひらいた。
「水波、水泳やりたいか?」
「っひぅやりだい!っひっぃっぃひっやぁりだいぃ!!」
すぐに言葉はでた。
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ねぇ。

総文字数/924

その他9ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ねぇ。 その後に続く言葉は。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop