【短編】最低な恋の、最低な終わらせ方。
本当は、分かってる。
あたしじゃ、絵里さんの足元にも及ばないことくらい。
絵里さんは、大学内でも誰もが振り返るほどの有名な美人で。
綺麗なミルクティー色の長い髪を風になびかせながら、細くて長い脚をタイトスカートから覗かせてキャンパス内を颯爽と歩くその姿は、女のあたしでも惚れてしまいそうになるくらいで。
同じようにかっこいいと評判の涼の隣にふさわしいのは、圧倒的にあたしなんかより絵里さんだって。
そんなこと、とっくのとうに分かってるんだ。
でも、もしかしたら、どんなにつらくても諦めずに頑張れば、って。
バカなあたしは、いつまで経っても起こらない奇跡を信じ続けて。