あなたと私の秘密の図書室
そして、皆が来て。ちなみに幸実と健、さらにその友達の実花(みか)ちゃんがきている。
「じゃ、星奈と徹、誓いのキスをしてくださーい。」
「しません!」
いや、皆の前でキスなんてするかーい!結婚式か!
「じゃー、抱きつくだけでいいよ。」
詩音が言う。っておいー!そこはなにもしなくてもいいよ!でしょ!?
「はーい。」
いや!何徹、はーい。とか言ってるの!
「じゃ、」
と言ってだきよせられた…。いや、いやいや、ダメだよ!今の私顔真っ赤になってるよ…。しかも徹、離してくれないんだけど!?
「あれ、星奈どうしたの?」
う、向こうからは気づかれていない…。だが私は今徹と喋ってはいけない…。
「…徹が離してくれないんだけど。どうしよう。」
すると実花ちゃんが
「ラブラブでいいねー!!ずっとそうしといたら?」
と笑って言う。…あー、鈍感め!
「そうだね。」
夏乃がにやにやしながら言う。くそ、知りながら言われると腹立つ!
「夏乃か涼助けてよ!」
「ん?やだ。」
夏乃ー!
「自分から言ったら徹、聞いてくれるかもよ?」
ニヤニヤしながらいうなよ、ドSカップルが!!
「で。星奈、どうしてほしいの?」
徹!!コノヤローよしもうこうなったら!
「実花ちゃん、メモとペンとってきてくれない?」
「いいけど…どこにあるの?」
「電話の横にあるよ。お願いします。」
「わかった。」
よし、これで…
「そういえば何でメモとペンが必要なの?」
う…。これは話すべきか…いや、話さないべきか…。
「俺と星奈今…」
徹、貴方が言いますか!?
「な、星奈?」
「…」
コクンと頷く。
「本当だ。星奈頑張れー!」
槌田(つちだ)君が応援してくれた。…いい人だね、槌田君…。
「ってな訳で、皆二人にはあまりちょっかいを出さないようね。」
「はーい。」
いや。そこはちょっかい出そうよ。
< 33 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop