(仮) 約束。

重なる偶然




陽菜に気になってる人がいることを話してから一週間。



一週間経っても陽菜は誰か知りたくてたまらないらしい。




「雪菜、だから誰なの!!」



「ないしょー!」



「教えてくてたっていいじゃん!!」



「まぁ、そのうちね!」




ずっと隠しているつもりはないし、
なんか進展があったら陽菜に報告しよう。






「陽菜ちゃん、雪菜ちゃん、今日部活休みになったよ!」




由菜が嬉しそうにあたしたちのところに来た。



由菜はバスケ部に入っていて滅多に休みがないので遊ぶことが多くない。



だけど、由菜が休みになったらカラオケ行こうという約束をしてたんだ。




「じゃあ、カラオケ!!」



「行こう行こう!!」



「雪菜も行くでしょ?」



「あ、うん!」




ノリノリの二人について行くことにした。



カラオケなんてこの辺りじゃ駅前。



高校生がよく溜まるし、
慶斗さんいるかもしれない。




偶然が重なってまた会えたらな。




そんな期待を込めていた。







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