(仮) 約束。
あたしの好きなちょっとハスキーな声。
「け、慶斗…」
1週間ぶりに会った慶斗は相変わらずかっこいい。
祥太くんの電話で慌ててきたのか、髪の毛が少し乱れてる。
「久しぶり、
かわいい客って雪菜のことだったんだ。」
あ、いつもの慶斗。
怒られるんじゃないかってちょっとヒヤッとした。
「う、うん。黙って来ちゃってごめんね。」
「別にいいよ。
ここじゃ話せないし俺ん家いくか。」
あたしが返事する前にあたしの手を繋いで歩き出す慶斗。
手は繋いだまま、電車に乗って歩いて慶斗のお家、部屋まできた。
「いきなりだしびっくりしたよ。
んで、どうした?」