(仮) 約束。

仲直り




慶斗も制服のまま、初めて部屋に来た日みたいにお互いベッドに座った。


いつもの優しい慶斗で話し始めてくれた。





「あ、あたし慶斗に謝りたくて。」


「え?」


慶斗は気にしてないかもしれないけど
きっとあたしが原因だから言葉を続けた。




「あの日、あたしのせいで慶斗に嫌な思いさせちゃったよね。

せっかく慶斗が誘ってくれたのに
ごめんなさい。」



「ああ、あの日、気にしてないよ。」


あたしの予想してた答え、

やっぱり慶斗優しい…



そんな慶斗にあたしは言葉を続けた。




「慶斗のこと待ってるのも一緒に帰るのも
嫌じゃないの。

だって、あたし慶斗のことが…



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