〜奏〜二人の主題歌

当麻隆side

あぁ、タクシー代払わなきゃと財布をポケットから出そうとした…が

ない。

財布がない。

一瞬パニックになった俺。

酔いが瞬時に覚めた

いつ落としたんだろう。

とにかくタクシー代は払わなきゃと自室からお金をとってきて運転手に払った。

部屋に戻り財布の行方をたどる。

間違いなく行きのタクシーのときはあった。

すぐにBARに入ったからなくなったのはおそらく店内。

そこで接触したのは祐樹ぐらい。
彼が財布をとるなんてあり得ない。

ということはやっぱBARで落としたな。

次の日、昨日いったBARに電話してみることにした。

確か…BARの名前は

「奏」

調べるとすぐに電話番号がでてきたからかけてみた。

すぐにバーテンさんが対応してくれて確かに昨日財布の落し物があったそうだ。

特徴といい中の金額といい確実に俺のものだろう。

今日は朝は休みだから今から取りに行くか。

お酒は飲まないから車で行くことにした。

タクシー代もばかにならないからね。

カーナビをつけ目的地を設定し出発だ。

あーあ。本来今ねてたんだろうな。
なんで財布なんかわすれるかな。


昨日の自分に毒づきながら俺は車を走らせた。
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