終わりが欲しかったんだ、ずっと。
『好きだよ、ずっと。
だから茉里との“幼馴染”っていう関係に終わりがほしかったんだ、ずっと』
そう言って耕平はあたしの頭を優しく撫でる。
耕平の手がいつもより温かく感じて、あたしはその温もりに涙が出た。
『茉里、これからは“幼馴染”じゃなくて、“恋人”になってよ?』
あたしは自然と耕平のその言葉に首を縦に振って返事をしたー…
耕平はあたしのその行動に、優しく微笑んだ。
多分、今まで見てきた耕平の優しい笑顔以上の優しい微笑み。
耕平の想いが、あたしへの“好き”が伝わってきた気がする。
『よろしく、彼氏さん』
きっと、耕平はあたしの最後の彼氏になる。
きっと、耕平との恋はあたしの最後の恋になる。
耕平との新しい関係は、今、始まったばかりだー…
END