「さよなら」って言って?
♯6 涙

後悔。

どうしよう。どうしよう、と思いながら、早くも2日が経とうとしていた。

俺はこんなに時間をかけて考えられるけれど、星野さんはもうタイムリミットが近づいている。


学校でもため息ばかり。

部活も全然出てなくて、スタメンからも落ちたらしい。
逆に、やる気出していた時期と今の差が激し過ぎて顧問の先生が心配してくれているぐらいだ。

授業も集中できない。

人生ってなんだろ?恋ってなんだろ?生きてる意味あるのかな?って最近毎日思う。



楓や渡部とも全然話していない。
楓とは昼食を一緒に食べるが、最近無言。
お互いに、恋のライバル意識が高まっているのか?睨まれている気がする・・・。



こんなに考えているのに、今日星野さんが死んでしまっていたらどうしよう、とも考えてしまう。
明日になるのが怖い。
1分1秒経つのが怖い。

でも、今日もあっという間に時間が経ち、放課後になってしまった。



「悠馬。」

久しぶりに呼ばれた俺の名前。
相手は楓だった。

「・・・楓。」

「俺の勝ちみたいだな。」

「・・・?」

楓はホッとしかたのように、ため息をついた。

でも俺は何の話か分からなかった。

「俺と理沙。付き合いだしたんだ。」

理沙・・・って、渡部?

・・・渡部理沙?

「えっ!?」

いつの間に・・・。

「2日前の屋上。お前が走って教室に戻った後。」

「・・・おう・・。」

「慰めて告ったんだ。」

・・・そうだったんだ。

俺はどういう反応をしていいのかわからなくなった。

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