隣のあなた。


「うん……俺も」


『…話し合いとかで、なんとかならないのかな?もちろん、第三者を交えて』

『確かに、彼がした事は犯罪……けど、そうさせてしまったのは私にも原因があったから……これで訴えたりしたら、彼は社会的に生きていけなくなる…』


別に冴島さんの肩を持つわけじゃない
冴島さんにも家族がいる
小さい子供も……。




「うん、そう言うと思ってた」
「俺は紗織がやりたいようにやったらいいと思う…それを支えてあげるのは俺だし、支えたいし。」

「けど、もし、また同じような事が起こったら……俺は間違いなく……」


間違いなく……
それ以上は言わなかった
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