隣のあなた。


ひどい格好……
私はカバンから持ち歩いている
カーディガンを羽織る

カバンの携帯が鳴っている
けど、出たくない……
多分、徹さんだから。


また歩き出すと
見たことある道に出た。


これでマンションに帰れる。
早く帰りたい……早く……


私は知らず知らず小走りになっていた
あと少しでマンション……

そう思った時、声をかけられた。



「こんな時間に女一人でなにやってんの?」


姿を見なくてもわかる
その声は敦司さん。
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