隣のあなた。

「…ちょっと触るな…」

そう言って私のカバンを少し持ち上げた


「お前……まさか…前の男か」


私はまた鞄を抱きしめた。



「行くぞ、動くなよ」

そう言って私を抱きかかえた。
いつもなら恥ずかしいだろう
お姫様抱っこ……
けど、今日は早く部屋に帰りたかった。


マンションに着くと
コンシェルジュが慌てて寄ってきた


「三崎様、水島様、どうされました!」


冷静に敦司さんが答えてくれる

「結構派手にテッ転んだみたいで、服もボロボロ、怪我は無いから大丈夫」

そう言うとコンシェルジュは安心をしていた
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