大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
幼稚園に着くと美桜に
「じゃあ、美桜。
今日も元気でたくさん学んでらっしゃい」
だが
「美桜…ママといっちょに居るのよ。
いっちょに帰る…」
なかなか行きたがらない。
困った。
最近の美桜は、何かにつけて甘えん坊になっていた。
前まで1人でやりたがるし、甘えん坊だけどしっかりしてたのに…
「そんな事を言わないの。ほら、雷輝君や綾音ちゃんが待ってるわよ?一緒に行きたいって」
「雷君も綾ちゃんもいっちょに帰りのよ!」
キッパリと否定する美桜。
こらこら
何を言ってるのよ!?雷輝君達まで巻き込まないの。
「ダメ。またお昼過ぎに迎えに来るから…ほら、一緒に遊んでらっしゃい」
「やぁっ…」
とうとうぐずりだしてしまった。
弱ったわね…。
「美桜ちゃん。
ずいぶんと甘ったれ屋になったな?
どないしたん?」
すみれが、不思議そうに尋ねてくる。
それがよく分からない。
香月が産まれてしばらくするとこんな感じになってしまった。
「…分からない。
ほら、美桜…幼稚園は、楽しいわよ?」
美桜に目線を合わせるようにしゃがむと語りかける。