君の隣
開戦





慶応2年1月22日。




幕府は、長州征伐に、乗り出した。




まず、藩主様達の蟄居と10万石の削除を言ってきた。




この処罰に、長州人は怒った。




何故なら、最初の長州征伐で処分は済んでいるはずなのにもかかわらず、また攻めてくる。





これは、私情を持って攻めてくる。




長州が、邪魔だから、攻めるということ・・・。





私達の隠密隊の調べで、幕府は、薩摩藩からの出兵を断られてる。




その他にも、多くの大名や、公家も長州征伐に批判的・・・。




戦になると、金がかかる。



民を苦しめる事になる。




長州藩は、5月29日、幕府からの譲渡案を蹴った。




そして、幕府は、6月8日進撃を開始すると発令した。








なつ「谷!大坂や江戸で打ち壊しが多発してる!」




高杉「米や物価の値が上がったからか・・・。幕府は、民衆をも敵に回したな・・・。くくくっ。」






そして、開戦直前に、土佐の脱藩浪士の中岡慎太郎様が、高杉を訪ねてきた。






私は、芸妓姿で、もてなした。





中岡「おなつさん。ありがとう。」




なつ「いいえ。谷をどうぞ、宜しくお願いします。」




高杉「お前なぁ・・・。」




高杉は、呆れている様だったが、私は、外部の人と会うと、必ず、彼の事をお願いしていた。





高杉は、すぐ、喧嘩してしまうから・・・。しかも偉そうだから誤解されやすい。





高杉「中岡殿!俺は、早く、外から日の国を守れない幕府を倒して、朝廷の権威を確かなものにして、この国を再生せねばならない!他の国も、内戦をして立て直している。」






高杉は、涙を流しながら、中岡殿に語っていた。





高杉・・・。





私は、高杉に命を懸けて付いていく。そう決意した。




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