明日晴れるといいね!
「涙の数だけ強くなれるし、人にもやさしくできるとくら~誰かの押し売りだけどね。だから美和にはその資格があるってこと」

 「でもまだまだだよ。まだまだ自分の事で手いっぱい」
 「とか言ってる私もまだまだだけどね」

 涼子はそういって頭を掻いた。
 「で自分の勉強は進んでる?ギターなんて教えて悪かった?」

 「ううん、いい気分転換になるし、かえって落ち着く」
 「うんそれは言えてるかも。でもやっぱお父さんのこと気になるんじゃない?」

 「それはそうだけど、気にしてもしょうがないし、もう自分の道進まなきゃ前行きしないし」

 「だよね。長い人生少しぐらい遠回りしても問題ないか」
 「だよ。一年や二年」

 「美和がそう思ってるんならなんか安心した。少し気になってたんだほんとは」
 「大丈夫。ノープロブレムだよ。それよりもっといろんな曲覚えたい。」

 「了解。でも今日は中身の濃いい有意義な時間を過ごした気分。」
 「私も。ではまたまた来週」
 二人は顔を見合わせくすりと笑った。
「夕飯一緒に食べてけば。たいしたもんないけど」
 「うんありがとう。でも今日はいいよ。又今度、ごちになるから。さっ、お仕事お仕事」
 「あなたいってらっしゃい。」

 「じゃあ、行って来るよ、美和。いい子にしてるんだぞ」
 「は~い、あなた」 

 「あたいら欲求不満の塊かっちゅうの」
 そういうと涼子はギターを担いで出て行った。

 「よっ、ギターを抱いた渡り鳥」
 「それ古すぎ、じゃあばいばい」
 「ばいばい」
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