恋愛学園
作戦実行
あたし達が待ちに待った、再来週の土曜日…


ついに、きてしまった。



「大丈夫?」


「平気だよ!だって別れたかったんだもん。この日が待ち遠しかった!」



この言葉に嘘がないと、自分でも信じたい。



「じゃぁ、そろそろ行くか」



あたしと亮は手を繋いで亮の家を出た。


香織はクラスの男子の1人と変装してカップルになり、もう1人の男子はヤンキー姿で、もう1人の男子はなぜか女装をして、あたし達の後を追ってくれることになった。



「あたし…みんなには感謝しなきゃいけないね」


「急に何言ってんの?」


「あたしね、諦めてたの。もうこいつとは別れられないって…勝手に決め付けてたの」



一生こいつと生きていくんだ…って、勝手に思いこんでたの。



「でもね…みんながいてくれたから…ちょっとセコいやり方だけど、あいつと離れられるならって…」



あたしはこの1週間で、章とさよならができた。


昨日の学校で…章との生活も終わりなんだ。


最初で最後に章につくったお弁当。


初めてあたしからしたキス。


バカップルってみんなに言われながら、休み時間に教室で抱き合ってキスをした。



どれも…大切な思い出。

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