笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
「そう。
俺とヒナはあと2ヶ月、"恋人同士"ってこと」
「……………」
「その間に俺は、ヒナと美咲のどちらかを決めるよ。
逆にヒナは、俺か佐々木さんか、自分の気持ちをハッキリさせて欲しい」
「…もし、もしもだよ。
祐介が私を選んでくれたのに、私が佐々木くんを選んだら…?」
「…その時は、ちゃんとヒナのことを諦めるよ」
「……………」
「…多分、そうはならないけど…」
「……………」
「とりあえず、毎週金曜日は俺とデートしよう!
もちろん別な予定がある時は、絶対とは言わないから」
「……………」
「…ヒナ、いい?」
「…うん、分かった」
「あとは特に制限なし。
俺のことは気にしないで、自由に佐々木さんと会っていいよ。って言っても、ヒナと佐々木さんは同じ会社だもんな」
「…うん」
「……………」
「あっ! 祐介も、杉浦さんとは同じサークルだから、いつでも会えるんだよね?」
「…まぁ、そうだな」
「そっか…」
「…じゃあ、今日は帰るか?来週については、また連絡する」
「分かった」
「ヒナ、帰りはどうするの?一緒にタクシーに乗る?」
「ううん。私は郁海が迎えに来るから。
あっ。祐介も一緒に乗って行く?」
「…いいのか?」
「うん」
「じゃあ、お願いします」

そうして、私と祐介の"恋人"関係は、あと2ヶ月ほど続くことになった。



< 126 / 250 >

この作品をシェア

pagetop