笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~


祐介と結ばれた翌日。
私たちは、杉浦さんとファミレスで話をした。
本当なら、祐介と杉浦さん2人のことだと思うのだけど、彼としては、私にちゃんと"ケジメ"をつけるところを見せたかったのだろう。
杉浦さんも了承したらしく、代わりにあちらは高城さんも一緒に来た。

待ち合わせたファミレスには、杉浦さんと高城さんが先に来ていた。
私は祐介の後ろについて行く。

「杉浦。そして高城も。
俺が呼び出したのに遅くなってゴメン。そして、来てくれてありがとう」
2人の前まで来ると、祐介はそう言って頭を下げる。もちろん私も、一緒に頭を下げた。
「…祐介くん、いいよ。陽泉さんも、頭を上げてください」
杉浦さんに言われ、私たちは頭を上げる。

「…私たちこそ、あんな場所で陽泉さんの悪口を言って、イヤな思いをさせてしまってごめんなさい」
今度は杉浦さんが頭を下げる。となりの高城さんは、謝る気はないみたいだ。それどころか、私に対して敵意むき出しで、今も睨まれている。

そこに店員さんがオーダーを聞きにくる。
4人とも、ドリンクバーのみを注文。先に杉浦さんと高城さんにドリンクを取りに言ってもらう。
私は「はぁ~」っとため息をついてしまう。
「ヒナ、大丈夫だから」
そんな私の頭をぽんぽんとしながら、祐介がそう言ってくれた。


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