笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
女子のオープニングゲームは、それなりの接戦だったみたいだが、男子の方は前評判通り、富士中の圧勝だった。
スタートの1Qこそ、4.5.6.7.8のベストメンバーだったが、2Q以降はその中の2人をベンチに下げ、補欠メンバーを試合に出していた。それでも最終結果は81対47だ。
"スゴイ"以外の言葉は出ない。

私たちのチームの初戦は、大会2日目の第3試合。
なのでその日は、富士中の試合を見終わると宿へ戻った。

宿の部屋は、部員わ6~8名の大部屋。麻生先生と祐介·そして私は、それぞれ個室が割り振られていた。
食事は大広間で、みんなで一緒に食べる。おかずは決まっていて、ごはんとみそ汁のおかわりは、お櫃と鍋が置いてある。
さすがに男子中学生!毎回、お櫃と鍋を空にしていた。

夕食が終わり、部屋でお風呂に入り寛いでいると、「今から行くから」と祐介からメールが。
ドアの前で待ち、ノックの音が聞こえると、すぐに開けて祐介を部屋に入れた。
チーム内で、祐介と私の関係を知っているのは拓海だけである。いや。もしかしたら、何も言わないだけで麻生先生もご存知かも知れない。それでも、私たちからは何も言わないし、言う必要もないと思っている。さすがに、他の生徒たちにバレるのは、教育上良くないとは思うが…。

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