笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
確かに男性にとっては普通なのだろうけど、高速やバイパスの合流が苦手な私。車の運転自体も、あまり好きじゃない。
土地柄、バスや電車が少なく、車がないと不便だから、一応、近くは運転するけど、まだ遠出をしたことはない。
そのことを佐々木くんに話した。

「まぁ、女の人はそうなんじゃない?」
「そうなのかな?
佐々木くんは運転好き?」
「まぁ、好きな方かな。良くドライブとか行くから」
そう答えた彼に、
「彼女と?」と聞いたのは、会話の流れとしては普通なのだと思う。
だけど、自分で質問しておきながら、その答えを聞きたくないと思った。
なぜか、佐々木くんに彼女がいることがイヤだと思った。
そんな私の気持ちが届いたのか、

「いや、一人でだよ。
俺、彼女いないから」
と返ってきた。

「えっ?
あんなにモテるのに?」

また余計なことを聞いてしまったと思ったけど、それに苦笑しながらも佐々木くんは答えてくれた。

「確かにモテるのは否定しないけど、それと彼女がいるのかは別だろう。
俺自身のことを知りもしないで、外見で騒いでる女たちは相手にしたくない。
その前に、俺自身がちゃんと"好き"だと思える人としか、付き合いたくない」

そう聞いてホッとした。
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