笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
愛美先輩の言葉を聞いて田村さんと佐々木くんも私たちのところに来た。

「田村さん、お疲れ様です」
「ちょっと練習に参加させてください」
私と郁海が挨拶をすると、
「あぁ。
せっかく稜と3人いるから、子供たちに実演して見せてもらうか」
と言われる。
そして、不思議そうにしている父兄たちに、佐々木くんと私と郁海がチームのOBで、尚且つ私と郁海が拓海の姉と兄だと紹介してくれた。

時間なので3年生以下の子たちは帰り、4年生以上の男子11名と女子13名が残った。
その前で私たち3人は、レイアップ·2メン·3メン·スクリーン·ボックスアウトの実演をさせられた。
子供たちに解りやすくするため、ちょっとオーバーなパフォーマンスになったかも知れない。

最後に、男女それぞれのベスメンとの試合。
田村さんからは、
「本気で相手をしてくれ!その中で、いいところ·悪いところが判れば、今後の指導に活かしたいから」
と頼まれた。

田村さんの言葉通り、本気でプレイをした。
相手は小学生だけど、こっちは3人だ。
久しぶりのバスケだから体力もない…と思う。

だから、役割分担をして試合に臨んだ。

女子が相手のときは、佐々木くんがディフェンスで、私と郁海がオフェンスを担当。
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