さくら


「しーちゃん・・・・・・・・・・」

「桜子は何にも悪いことしてないんだ。ちゃんと怒って言い返せ!その後でまた何か言われたらオレが絶対に庇ってやるから」


ああ・・・・・この人は本当に心の底から「兄」なんだ。桜子をいつも守ってくれるーーーー。



嬉しいのに胸が痛い。
だけど、それならばわたしはこれからも精一杯「可愛い妹」でいようーーーー桜子はそう決心した。



藤子は少しずつ弱っていく。
桜子は家のことをして、学校へ行って、それ以外の時間は出来るだけ藤子の傍にいるようにした。

「あら桜子ちゃん、お母さん今検査に行ってはるわよ。30分くらいで戻ってくると思うけど」

「あ、はい。ありがとうございます」

学校帰りにそのまま病院へ行った桜子がナースステーションの前を通るとすっかり顔見知りになった看護師が教えてくれた。
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