こんなお葬式【長篇】
無論、精算の所在に関わらず、食べるのも親族。支払うのは施主である。

仕出屋にとって、葬儀社も大事な「客」でありながら、当然当家様もお客様なのである。

ここの所が非常に複雑で、微妙な関係を作る。

葬儀の元々の請負先は葬儀社。

当家様との料理の受注から、場合によっては清算にまで葬儀社が大きく絡み、当家様も当然「葬儀社の客」という自負がある。
しかし料理は別会社の料理屋が請負い、清算も直接行う。


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