こんなお葬式【長篇】


─火が揺れてたね。やっぱり聞いてたん?良くしてもらえて良かったね。



僕は声を掛けず……静かにドアを閉め帰宅した。


明日の葬儀の事を考えながら家に辿り着いた頃……部屋にはおばあさんの姿は無かった。

僕は何も知らずに、心中慌ただしかった一日を終えた。


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