こんなお葬式【長篇】
このポイントが、不慣れな一般の遺族にはわかり辛く、不透明なのである。

本当に必要な物とそうでない物……。本来ならば、自らより分けする当たり前の事が、分かり辛く、聞き辛い。
それを分かりながら、淡々と商売として話を進めるのはそれ程難しくはない。

おばあさんはただ、小刻に頷く事しか出来ず……しかし、真剣に話を聞いていた。

─あの、ほんまに全部お任せします……。私わからんけど、十分ですから。

本当なら、一番怖いやり取りだ。

─ほんまにそんな……。こんな金額で済むんやろうか?

当たり前の疑問だが…

…済むのである。

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