ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「あ~! ぼくのスマホ!!」
前から赤いTシャツとズボン姿の男の子が、タッタッタッ、と走ってきた。
私はその男の子をじっと見る。
小学生かな?
か、かわいい……。
雨瀬先輩は、落ちているジュニアスマホを拾う。
「これ、君の?」
「うんっ!! SINE《サイン》見てっ! ぼくの名前書いてあるよ」
さ、SINE《サイン》……!?
しょ、小学生でもSINE《サイン》やってるの……!?
雨瀬先輩は、ジュニアスマホの画面に並んでいるSINE《サイン》アプリをタップする。
「君、『ふうが』って言うのか?」
「うんっ!! そーだよっ!!」
男の子は元気良く答える。