ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
私は首を横に振る。
黒うさぎに忠告されたからって、弱気になっちゃだめっ……!
私は優人君に近づいて行く。
そして、ぎゅっと自分の手を握る。
「ぉっ……おは……ようっ……」
私が勇気を振り絞ってそう言うと、右肩に鞄をかけた優人君は私に気付いたのか、私を見る。
優人君の手提げ袋には、合唱部の曲の楽譜やショパンの楽譜等が入っている。
胸をどきどきさせていると、優人君は爽やかな笑顔を浮かべる。
「おはよう」
中学の時と変わらない笑顔だっ……。
私はほっとする。
「なんか……、うさと物凄く久々に話した気がする」
「そ、そうだね……」
「僕達って同クラだよね?」
「う、うん」
「同クラなのに、全く喋ってないよね」
「そうだね、あはは……」