ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
カタンッ。
瀬名君のお父さんは、コーヒーカップを机に置く。
「――――では、私はこの辺で退席します」
瀬名君のお父さんは、立ちあがる。
そして、
――――スッ。
「SINE《サイン》の世界は、どうだ? 期待しているよ」
瀬名君のお父さんはそう言って私の横を通り過ぎていく。
どくん、と私の胸が嫌な音を立てる。
瀬名君のお父さんは扉を開け、出て行った。
ぱたんっと、扉が閉まる。
SINE《サイン》の世界……?
期待しているって……何を……?
もしかして……。
もしかして、瀬名君のお父さんは、黒うさぎと関係してる……?