ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
翌日の朝。私は雨瀬先輩と高校のすぐ近くまで来ていた。
歩道の右側には木々が生えていて、左側は2車線の道路になっている。
今のところ、黒うさぎからは何も来てないけど、油断は出来ないよね……。
雨瀬先輩が道路側で私の手をぎゅっと握りながら歩いていると、
シャー。
自転車の車輪が回る音が聞こえ、ふと、路肩を見る。
自転車を漕ぎながら華麗にスマホでSINE《サイン》をやっている絵美ちゃんが目に入った。
絵美ちゃん!?!?
すごい……器用……。
私が同じことやったら、きっと、すぐ自転車ごと転んじゃうだろうな……。
雨瀬先輩は不快な表情で絵美ちゃんを見つめる。
SINE《サイン》をしながら自転車を漕いでるのが先輩、すごく嫌なんだろうな……。