ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「先輩、やけに詳しいですね……」
「同級生でそういう奴いるからね」
そうなんだ……。
「佐熊さん、今日もお美しい~~」
私達の前を歩く男子生徒達のコソコソと話す声が耳に入ってきた。
「彼氏になりてぇ~~」
「なんかさ~、聞いたところの話によると、佐熊さん、好きな奴出来たらしいぜ」
「嘘!? マジで!?」
「……それにしても、あの子が絵美ちゃんか……似てるな……」
雨瀬先輩は、ボソッと言う。
「え?」
「いや、なんでもない。じゃあ、今日も頑張れよ」
雨瀬先輩は私の頭をサラサラと撫でながらそう言うと、歩いて行った。