ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
――――ガラッ!
「てめぇぇら、席に着けぇっ!!」
担任の江崎先生が教室に入って来た。
江崎先生は教壇に立つと教室中を見渡す。
「え~、朝のHR(ホームルーム)を始める前に言っておく。春宮さんは『あだ名禁止令』を破ったことで、今日から一週間停学となった」
江崎先生がそう言うと、一瞬、教室中がざわつき、ボソボソと後ろから女子生徒達の声が聞こえてきた。
「春宮さんが、停学!?」
「うそぉ~!?」
私は目に涙を溜めながら、しゅんと落ち込む。
そんな私を犬垣君は黙って見つめる。
「てめぇらも気をつけるようにな。では、朝のHR(ホームルーム)を始める」
昨日の帰り、雨瀬先輩に優人君が停学になったことを話した。
そしたら、先輩は、『うさ葉のせいじゃないよ。気を落とすなよ』って言ってくれた。
優人君も同じような事言ってくれた……けど……。
せっかく、教頭先生が了承してくれて、校長室まで行けたのに、結局、何も出来なかった自分が情けなくって、惨めで、すごくすごく悔しいよ――――……。