ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
――――タッタッタ。
足音がだんだん近づいてくる。
トントン……。
部屋の扉をノックする音が聞こえた。
お姉ちゃんがガチャッと扉を開ける。
「入りな」
お姉ちゃんがそう言うと、紫色のトレーナーにジーパン姿の雨瀬先輩が部屋の中に入って来た。
私と雨瀬先輩の目が合う。
「うさ葉」
「せ、先輩……」
お姉ちゃんが両腕を組み、雨瀬先輩を鋭く睨みつける。
「あんた、どういうつもりなの?」
「どういうつもりって?」
「今日、うさ葉の誕生日なの知ってるよね? なのに、土曜日にデートずらしたりとか」
「それは今日、必須科目があって……」
お姉ちゃんはカッとなり、感情が一気に溢れ出す。
「必須科目が終わってから、デートすればいいでしょーが! そしたら、うさ葉が傷だらけになってることも知れた! 違う!?」
「そ、それは……」