ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「うさ葉、お誕生日、おめでとう」
お母さんとお姉ちゃんが同時に言った。
ちゃんと口で、『ありがとう』って言いたいのに、胸がいっぱいで、もう何も言えなかった。
ただただ、嬉しくて。
幸せで――――。
お母さん、オムライス作ってくれて、ケーキ用意してくれてありがとう。
お姉ちゃん、さっきは私の為に怒ってくれてありがとう。
先輩、そばにいてくれてありがとう。
大好きです。
「うさ葉、蝋燭消さないと」
雨瀬先輩にそう言われ、蝋燭にふうっと息を吹きかける。
「うはっ! うさ葉、息弱すぎ! 蝋燭消えてないじゃん!」
「雨瀬先輩、悪いけれどうさ葉の代わりに消してもらえる?」
お母さんが言うと、雨瀬先輩が蝋燭を消してくれた。