ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 お母さんが私の顔を見る。

「お母さんが何も知らないと思ってたら大間違いよ! ずっと、ねこ葉から聞いてたんだから。でも、ねこ葉が『今は何もするな』って言うから黙って見守ってたのよ」


 そうだったんだ……。


 お姉ちゃんはガタッと椅子から立ち上がる。

「とにかく、2人共座って。あ、雨瀬先輩はお父さんの席ね」

 お姉ちゃんにそう言われ、私は自分の椅子に、雨瀬先輩はお父さんの椅子に座る。

 すると、お母さんがケーキに大きい蝋燭を1本、小さい蝋燭を8本刺し、マッチをすり、蝋燭に火を灯していく。

 灯し終わると、お母さんは自分の椅子に腰を下ろす。

「じゃあ、消すよ!」

 お姉ちゃんはキッチンの電気をパチッと消し、自分の椅子に座る。

 そして、お母さんとお姉ちゃんは手を叩き、誕生日の歌を歌い始める。


 お母さん……。

 お姉ちゃん……。


 私の両目からぶわっと涙が溢れ出す。

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