ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 ドクドクと私の心臓の動きが速くなる。

 犬垣君は黒色のスマホを手に取ると、電話に出る。

『モシ、モォォォォォォシ』

 ゾクッとし、私の身がよだつ。

『彼ガ僕ノプレゼント頭で受ケテクレルト思ッタノニ、花嫁ガ受ケ取ッチャダメジャナイ』

「お前が黒うさぎだな」

 犬垣君が強張った表情でそう言うと、

『……』

 黒うさぎは黙る。

「これ以上、野山に危害加えるんなら、俺が許さない」

 犬垣君の声は怒りで震えていた。


 犬垣君…………。


『エ? 花嫁、ナンダッテ?』

 テレビ電話じゃないので、黒うさぎの行動は見えないけど、黒うさぎが耳に手を当てた感じで、わざとらしく聞き返すのがイメージ出来た。

「無視するな!」

『僕ハ、花嫁トシカ話ス気ナインデ』

「ふ、ふざけるな!!」

< 242 / 700 >

この作品をシェア

pagetop