ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「で、キミは佐熊絵美さんを助ける為に携帯を投げたと?」
警察署の取り調べ室で警官が渋い顔をして犬垣君に尋ねた。
取り調べ室は、薄暗く、寒々としていて、50代で少し頭が禿げた警官を前に、私、犬垣君、絵美ちゃんの順で座っている。
私達の横の机には、パソコンが1台置かれ、女性がその前の椅子にじっと座っている。
犬垣君はバババッと高速スピードで私の携帯で文字を打ち、警官に画面を見せる。
『そうです。』
「キミ、口で話しなさい、口で」
コンコンッ。
扉を叩く音が聞こえた。
「はい」
ガチャッ。
色々と事情を聞かれてるところに、一人の警官が入って来た。
その警官は、40代でダンディーな感じだった。
「これはこれは、警部殿ではありませんか」
「少し宜しいでしょうか?」
「まぁ、少しなら」
40代の警官は私達を見る。