ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「はぁっ……、はぁっ……」

 15分が経過した頃。スマホ同好会の部室の前に着いた私は、バクバクしている胸に右手を当てながら呼吸を整えていた。


 部室に来たのは、確か、去年の5月の後半、みっちゃんが男子3人に連れて行かれた時以来かも……。


 私は部室に来る前に、職員室で借りてきた鍵を回し、

 ――――ガラッ。

 と、部室の扉を開ける。

「――――!」

 私の目に映ったのは、カーテンが締められた何もない真っ暗な部屋と、床に倒れている瀬名君の姿だった。

「瀬名君っ!!」

 私は駆け寄る。

 ゴムが千切れ、瀬名君の髪は肩の近くまで下りていた。


 瀬名君って、いつも長髪を後ろでひとつに束ねてるけど、けっこう髪、長かったんだ……。

 俳優みたい……。

 かっ、かっこいい……。

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