ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「あっ……」

 3日後、4月30日。高校の玄関の中に入ると、右肩に鞄をかけた優人君が下駄箱で靴を履き替えていた。


 優人君だ……。


 私の両目がじわりと潤む。


 『あだ名禁止令』を破ったことで、一週間停学となった優人君が今、目の前にいる……。

 優人君、復帰したんだ……。

 よ、良かったぁ……。


「お、おはようっ」

 私は勇気を振り絞って挨拶すると、優人君は私を見る。

 右手に持つ手提げ袋には、合唱部の曲の楽譜やショパンの楽譜等が入っている。

「おはよう」

 優人君は爽やかな笑顔でそう言った。

 私はほっとする。

「あの、優人君、先週は……」

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