ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「犬垣、やだぁっ! 死なないでっ!!」

 みっちゃんは涙目になりながら犬垣君の体をゆさゆさと揺らす。

 それを見て、私と雨瀬先輩は困った表情を浮かべる。


 みっちゃん………。


「い、痛いっ! 死なないから大丈夫だ! だからやめろっ!」

 みっちゃんはハッとする。

「ご、ごめん………! そ、そうだっ!」

 みっちゃんはビニール袋からガサガサと紙パックのジュースを取り出す。

「これ、元気になったら飲んで」

 みっちゃんは犬垣君に、『広がる甘~い香り♡メロンオ~レ!』を手渡すと、犬垣君はコクンッと寝ながら頷く。

「……さてと、そろそろ本題に入ろうか」

 雨瀬先輩が真剣な顔でそう言うと、私達にぴりりと緊張が走る。

「うさ葉から黒うさぎにやられたって聞いたけど本当か?」

 雨瀬先輩の問いかけに、はい、と犬垣君は短く答える。

「そうか。詳しく聞かせてくれる?」

 犬垣君はコクンッと頷き、ゆっくりと話し始めた……。

< 336 / 700 >

この作品をシェア

pagetop