ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「犬垣、やだぁっ! 死なないでっ!!」
みっちゃんは涙目になりながら犬垣君の体をゆさゆさと揺らす。
それを見て、私と雨瀬先輩は困った表情を浮かべる。
みっちゃん………。
「い、痛いっ! 死なないから大丈夫だ! だからやめろっ!」
みっちゃんはハッとする。
「ご、ごめん………! そ、そうだっ!」
みっちゃんはビニール袋からガサガサと紙パックのジュースを取り出す。
「これ、元気になったら飲んで」
みっちゃんは犬垣君に、『広がる甘~い香り♡メロンオ~レ!』を手渡すと、犬垣君はコクンッと寝ながら頷く。
「……さてと、そろそろ本題に入ろうか」
雨瀬先輩が真剣な顔でそう言うと、私達にぴりりと緊張が走る。
「うさ葉から黒うさぎにやられたって聞いたけど本当か?」
雨瀬先輩の問いかけに、はい、と犬垣君は短く答える。
「そうか。詳しく聞かせてくれる?」
犬垣君はコクンッと頷き、ゆっくりと話し始めた……。