ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「なんでそう思ったんだ?」
雨瀬先輩がバリトンの声で尋ねる。
「野山のトークを消す時に、『死ねばいいのに』って言ってたので」
私の胸がどくん、とざわめく。
死ねばいいって……。
私のこと知ってるってことは、中学2年の時私をいじめた誰かとか……?
ま、まさか……。
そんな訳ないよね……?
「とにかく、幸いブロックリストからの削除じゃなく、非表示リストから削除されていたので、野山から今朝トークが届いて友達一覧にまた追加出来たのでまだ良かったかなと思ってます」
「何言ってるの? 全然良くないじゃないっ!」
みっちゃんが声を荒げて立ち上がる。
犬垣君は驚く。
みっちゃんの激情がぶわっと溢れ出す。
「犬垣、ううん、シンは私の気持ちなんにも分かってない! 私がどれだけ心配で今日ここに来たのか……バイク事故のことだってそう、すっごく心配したのに、それなのに、クラスの子達から絵美と抱き合ってたってこと聞かされて……それでどれだけショックだったのかも……」
「ごめん。でもそれは、佐熊の方から……」
みっちゃんの右手にぐっと力が入る。
「どっちから先に抱き合ったかなんてどうでもいいっ! シンはうさ葉に対しても絵美に対しても優しすぎるんだよ! だから……、だからっ! こんな目に合うんだよ!!」