ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「姉さんのフラワータッチ、いつ見ても素敵だわ」

 絵美ちゃんがボソッと呟く。

「絵美ちゃん、フラワータッチって?」

「Anderoid版のETOK(イートック)のアプリをダウンロードして、フラワータッチ(ジェスチャー入力)に設定すると、花びらが表示されて指をスライドするだけで素早く文字を入力できるのよ。
 まさか、フラワータッチを知らない人がいるなんてびっくりよ。もう随分前からあるのに」

「そうなんだ……」


 知らなかった……。


「佐熊、SINE《サイン》やめろよ」

 雨瀬先輩は不機嫌な表情で言う。

「ちょっと待って」

「待たない。早くやめろ」

 雨瀬先輩は、結季さんからスマホを取り上げる。

 すると、結季さんはふらっとし、雨瀬先輩に寄りかかる。

「おい!?」

 結季さんは幸せそうな笑みを零す。

 私の胸がズキンッと痛む。

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