ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 しばらくして、駆けてくる音が聞こえた。

「うさ葉!!」


 先輩の声だ…………。


 ガシャンッ、と外から音がする。

「だめだ、開かない。うさ葉、開けてくれ!!」


 そうだ……、鍵……、自分でかけたんだ……。


 私は震えながら立ち上がり、扉の鍵を開ける。

 そして、扉から離れると、雨瀬先輩がぐっと扉を押し、中に入ってきた。

「せんぱっ……」

 緊張と恐怖が一気に和らぎ、力が抜け、その場に崩れ落ちる。

「うさ葉っ!!」

 雨瀬先輩が駆け寄って来た。

 私は左の足首を手で押さえる。

< 392 / 700 >

この作品をシェア

pagetop