ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 ――――ガラッ!

「てめぇぇら、席に着けぇっ!!」

 担任の江崎先生が教室に入って来た。

 私と犬垣君はスマホを机の中に入れる。

 江崎先生は教壇に立つと教室中を見渡す。

「全員いるな。今日は、中間テスト初日だ。気を引き締めて挑むように。間違ってもカンニングはするな。話は以上だ。今から特別に、1限が始まるまで勉強をする時間を与える」

 江崎先生はそう言うと、教壇を降りて窓際に移動し、腕を組んで立つ。

 私は勉強の途中で机に開きっぱなしの状態で置かれているノートにメッセージを書く。

「……犬垣君」

 小声で話しかけると犬垣君は私を見る。
 
 私は2人分の机のちょうど真ん中にノートを移動させる。

『いつも通りでいいって言ってくれてありがとう。中間テスト頑張ろうね!』

 犬垣君はシャーペンを持ち、ノートに書き込む。

『うん。あと、教室であんまりにやけない方が良い。』


 えっ……見られてたの?


 私は恥ずかしさでいっぱいになり、顔がみるみるうちに熱くなったのだった。
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