ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 1階の廊下を話しながら歩いていると、下駄箱の前に着いた。

「あっ」

 私は声を上げる。

 長髪を後ろでひとつに束ねた瀬名君が、紙パックのミックスジュースをストローで飲みながら、右に学食、左に自動販売機がある廊下を歩いてきた。

「あれ、野山さんじゃん。中間終わったの?」

「うん。瀬名君は?」

「オレのクラスも終わって、今から帰るところだよ」

「そっか。じゃあ、良かったら瀬名君も途中まで一緒に……」

 瀬名君はチラッと絵美ちゃんを見る。

「まだ車呼んでないしいいよ」

「じゃあ、靴履き替えたら一緒に行こう」

「分かった」

 瀬名君はそう言うと、3年A組の下駄箱に向かっていく。

 私、絵美ちゃん、犬垣君は、3年B組の下駄箱で靴を履き替える。

 そして、3年A組の下駄箱の前で待っていた瀬名君と合流し、4人で校舎の玄関を出ると、

「花村……」

 犬垣君が声を震わせて言った。


 え?
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